第114師団 作戦命令

作戦命令

12/12 19:50 歩兵第66連隊第1大隊 大隊命令
12/12 20:20 歩兵第150連隊 歩兵第百五十連隊命令
12/12 20:30 第128旅団 歩一二八旅命

12/13 00:20 歩兵第66連隊 歩六六作命甲第八十四号
12/13 01:40 歩兵第66連隊第1大隊 大隊命令
12/13 03:10 歩兵第66連隊 歩六六作命甲第八十五号
12/13 05:00 歩兵第66連隊第1大隊 大隊命令
12/13 09:30 第114師団 一一四師作命甲第六二号
12/13 12:00 第128旅団 歩第一二八旅第六十六号
12/13 12:00 歩兵第66連隊 聯隊命令の要旨(T受領)
12/13 14:00 歩兵第66連隊 連隊命令
12/13 20:00 第114師団 一一四師作命甲第六十三号
12/13 21:00 歩兵第66連隊 歩六六作命甲第八十六号
12/13 21:30 歩兵第66連隊第2大隊 作命第五二号

12/13 23:00 歩兵第66連隊 歩六六作命甲第八十七号

参考資料





























第114師団 目次


12/12 19:50 歩兵第66連隊第1大隊
大隊命令
十二月十二日午後七時五十分 於南京南門外大隊本部

1、敵は揚子江を渡り続々退却中なるも尚多数の残敵は城内外に在りて頑強に抵抗しつつあり
2、大隊(第二中隊欠、独機二小隊RMG1/4を附す)は午後七時概ね南門外の掃蕩を終り南京城外を占領し四周の敵に対し警戒し夜を徹せんとす
3、各隊は大隊副官の指示により各々配置につくへし
4、警戒に関しては四周に対し歩哨を配置する外第一中隊は南側高地に第三中隊は警備地西側に第四中隊は警備地東側に各々下士哨を配置する外一部を以て掃蕩担任区域の警戒に任すへし又別に第三中隊より一ヶ小隊を出し警備地南側高地を占領すべし
5、給養は現地物資に依るへし
6、余は大隊本部に在り
命令受領者を出し置くへし
第一大隊長代理 渋谷大尉
下達法 各隊長を集め要旨を伝へたる後命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P561-562



12/12 20:20 歩兵第150連隊
歩兵第百五十連隊命令
十二月十二日午後八時二十分 於南京城内東南角

一、敵は首都南京を放棄して北方に退却せるか如きも一部は尚至近距離に止りて我を劇他するに汲々たり
歩兵第百十五連隊の一部は当連隊と混淆しつつ城内に進入せり
二、連隊は既に奪取せる地歩を堅固に保持し夜を徹せんとす
三、会田少佐は城内第一線部隊を指揮し現在の線を確保し敵の逆襲に対し至厳をなすへし
一部を以て雨花門を守備せしむるを要す
四、内田大尉は城壁破壊口より右野口中尉は其の左側城壁占領部隊を指揮し城内の第一線と密に連絡し特に現在の線を確保すへし
特に両側城壁上よりする敵の逆襲を警戒するを要す
五、第三大隊長大塚少佐は其の指揮にある部隊及第四中隊独立機関銃第五大隊の二小隊を指揮し城外を警備し城外の敵の逆襲を警戒し現在の線を確保すへし
六、第八中隊の二分隊は軍旗の直接護衛に任すへし
七、砲兵部隊は大逆襲に対しては友軍に危険なき地域に射撃し得る如く準備すへし
八、通信班は前任務を続行すへし
予は雨花門内第一線の直後に位置す
連隊長 山本中佐
下達法 命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第百五十聯隊『戦闘詳報』第六号より)
『南京戦史資料集1』P577



12/12 20:30 第128旅団
歩一二八旅命 右翼隊命令
十二月十二日午後八時三十分 於南京東南角東南七〇〇米道路側無名部落

一、師団は南京城高く日章旗を翻せり
師団は主力を周家凹−雨花台の線以南の地区に集結し一部を以て城内を掃蕩す
ニ、右翼隊は主力を以て所命の線以南の地区に集結し一部を以て城内を掃蕩せんとす
三、歩兵両聯隊は既に示しある兵力を以て城壁附近に軍旗を奉し其の主力を以て城壁近く堅固に地歩を占め敵の逆襲に備へ逐次城内の掃蕩に任すへし
掃蕩及警戒区域の境界左の如し
観音庵−白鷺洲−国貨界上西端道路集合点を連ぬる線(線上は右聯隊に属す)
四、戦闘地境左の如し
師団と上海派遣軍との境界は共和門より西方に通する道路とす
両翼隊間は周家凹東端、養虎巷、琵琶巷、市政府社会局、大陸銀行を通する大街の線(線上は左翼隊に属す)
五、爾余の諸隊は予備隊とし南京東南角より東南方約七〇〇米道路に添ふ無名部落に(野砲兵中隊は現在地)至厳なる警戒裡に夜を徹すへし 警戒に関しては先任中隊長之を区処すへし
六、予は南京南角より東南方約七〇〇米道路に添ふ無名部落に在り
右翼隊長 奥少将

(『歩兵第百五十聯隊戦闘詳報』)
『南京戦史資料集1』P451



12/13 00:20 歩兵第66連隊
歩六六作命甲第八十四号
歩兵第六十六連隊命令
十二月十三日午前零時ニ十分 於南京南門東南高地

1、師団は南京入城を企図せしも城門破壊するに至らす止むなく侵入するを得す
2、連隊(第二大隊第九中隊欠独立機関銃二小隊工兵小隊を属せらる)は南門東南方高地線を占領し夜を徹せんとす
3、第一大隊は(連隊機関銃隊一小隊 独立機関銃2小隊属す第二中隊欠)は左第一線となり本道東側約二百米の線より鉄道線路に沿ひ集団家屋に亘る間を占領し夜を徹すへし但し陣地東側高地は一小隊を以て確実に占領せしむへし
4、第三大隊は(第九中隊欠連隊機関銃(1小隊欠)歩兵砲中隊を属す)は右第一線となり左第一大隊に連繋し集団家屋東側を経て南側に至る間に陣地を占領し夜を徹すへし但し一小隊を以て集団家屋南方高地を確実に占領せしめあるへし
5、連隊砲中隊通信班は別に指示する位置に在りて露営すへし工兵小隊は南門破壊の為敵情地形を偵察すへし
6、第二中隊は連隊本部前に単哨を配置し警戒せしむると共に別に指示する位置に警戒兵を配置すへし
7、第四中隊は捕虜の警戒に任せしむへし
8、本夜に於ける合言葉は宮常とす
9、予は連隊本部に在り命令受領者を出し置くへし
連隊長 山田中佐
下達法 命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P564



12/13 01:40 歩兵第66連隊第1大隊
大隊命令
十二月十三日午前一時四十分 於南京東南高地大隊本部

1、師団は南京入城を企図せしも城門を破壊するに至らす止むなく進入するを得す
連隊は南門東南方高地線を占領し夜を徹す
2、大隊は連隊の左第一線となり本道東側約二〇〇米の線より鉄道線路に沿い集団家屋に亘る線を占領し夜を徹せんとす各隊は前大隊命令に基き益々警備を厳にし夜を徹すへし
3、本夜に於る合言葉は「ミヤ」「ツネ」とす
4、余は大隊本部にあり
命令受領者を出し置くへし
第一大隊長代理 渋谷大尉
下達法 命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集』P564



12/13 03:10 歩兵第66連隊
歩六六作命甲第八十五号
歩兵第六十六連隊命令
十二月十三日午前三時十分 於南京南門東南方高地連隊本部

1、敵は城壁に於て頑強なる最後の抵抗を試みつつあり
旅団は本十三日更に中華門突撃を復行す野砲一大隊重砲一中隊を以て直接協力せしめらる
突撃実施要領左の如し
イ、銃砲兵第一中隊中華門附近城壁の破壊次て野砲隊の支援射撃の下に突入す
ロ、突撃に当りては各種重火器等を屋上及雨花台等に配置し徹底せる支援射撃を実施
ハ、連隊(編祖旧の如し)は成る可く多くの重火器を以て歩兵第百弐連隊の突撃を支援し歩兵第百弐連隊突撃後突入し左の地区を掃蕩せんとす
協和門より西方に通する大街以南の地区にして南門より北方に通する大街の東側にして更に周家凹東端−養虎巷−琵琶湖敬政府社会局−大陸銀行に通する大街以西地区を旅団の担当地区として其の西半分を歩兵第百弐連隊突入部隊に於て其の東半分を歩兵第六十六連隊に於て担任す
3、歩砲協定の要領左の如し
イ、中華門附近城壁に突撃路開設は重砲隊担任し天明より開始す
ロ、突撃路開設後時間を協定し砲兵の支援射撃を実施す
ハ、突撃路開設の為め射撃開始及其終期並に突撃支援射撃の実施時刻並回数等は本日之を示す
4、第一大隊の重火器及配属重火器及連隊砲中隊及歩兵砲中隊は本道上雨花台附近に午前七時陣地を占領歩兵第百弐連隊の突撃及連隊の突撃を援助すへし
5、第三大隊(配属部隊旧の如し)は突入部隊となり歩兵第百弐連隊に引続き突入し前項掃蕩区域を掃蕩すへし
6、軍旗中隊たる第二中隊は連隊本部と共に掃蕩成功後城門に入り楼上に上り皇居を遥拝すへし
7、其他の部隊は現態勢に在りて待期すへし但し小行李は雨花台北側高地に在り同時命令受領者を出し置くへし
連隊長 山田中佐
下達法
命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P565



12/13 05:00 歩兵第66連隊第1大隊
大隊命令
十二月十三日午前五時〇分 於南京東南高地大隊本部

1、敵は城壁に於て最後の抵抗を試みつつあり旅団は本日十三日更に中華門突撃を慣行す
野砲兵第一大隊重砲兵一中隊を於て直接協力せらる突撃実施要領左の如し
重砲兵の中華門附近の城壁の破壊次て野砲隊の支援射撃の下に突入す
突入に当たりては各種重火砲等を屋上及雨花台高地に配置し徹底せる支援射撃を実施す
突撃順序は第百弐連隊次て第六十六連隊とす
2、大隊は午前は午前七時迄に雨花台高地を占領し連隊の中華門突入を掩護し併せて昨日に引続き残敵の掃蕩を実施せんとす各隊は同時刻迄に配備を完了しあるへし細部に関しては現地に於て指示す
3、軍旗中隊たる第二中隊は連隊本部と共に掃蕩成功後城内に入り楼上に上り皇居を遥拝するにつき其の時機に於て大隊は共に皇居を遥拝すへし
4、予は午前七時左より第一線配備を巡視したる後本部位置に在り
命令受領者を出し置くへし
第一大隊長代理 渋谷大尉
下達法 命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P566



12/13 09:30 第114師団
一一四師作命甲第六二号
第百十四師団命令
十二月十三日午前九時半 於朱家楼子北方高地

一、城内の敵は頑強に抵抗しつゝあり
国崎支隊は既に浦口に達し敵の退路を遮断しあり 集団の掃蕩地区は共和門−公園道−中正道−漢中路(含む)以南の地区とす
二、師団は攻撃を続行し城内の敵を殲滅せんとす
三、両翼隊は城内に進入し砲撃は固より凡ゆる手段を尽して敵を殲滅すへし
之か為要すれは城内を焼却し特に敗敵の欺瞞行為に乗せられさるを要す
両翼隊砲兵の配属を解く
四、砲兵隊は逐次陣地を曽家門、李家凹附近の線に推進し城内の破壊に任し且両翼隊の城内掃討に協力すへし
五、騎兵隊は前任務を続行すへし
六、戦車第五大隊は城内に進入し両翼隊の掃討に協力すへし
七、師団通信隊は前任務を続行すへし
八、予備隊は箕家門(曽家門)に位置すへし
九、予は箕家門に至
師団長 末永中将

(以上「第百十四師団戦闘詳報」<『第百十四師団作戦資料綴所収』>)
『南京戦史資料集1』P450



12/13 12:00 第128旅団
歩第一二八旅第六十六号
右翼隊命令
十二月十三日正午 於南京東南部七〇〇米道路上無名部落

一、城内の敵は今尚頑強に抵抗しあり
国崎支隊は既に浦口に達し敵の退路を遮断しあり
師団は攻撃を続行し城内の敵を掃蕩す
二、右翼隊は城内に進入し共和門、公園路、中正路の線(含む)以南の地区を掃蕩せんとす
三、第一線両連隊は全力を以て城内に進入しあらゆる手段を尽して敵を殲滅すべし 之か為要すれば城内を焼却し特に残敵の為め偽騙行為に乗せさるを要す
掃蕩区域の境界は故に故の如し 之か為め砲兵隊、戦車隊は城内の戦闘に協力す 工兵連隊の協力区分故の如し
四、歩兵両連隊の各々一中隊及独立機関銃隊は予備とし直ちに本道上に残置し余の指揮下に入らむへし
五、余は暫く現在地にあり後本道上を城内に至
右翼隊長 奥少将

(『歩兵第百五十連隊陣中日誌』)
『南京戦史資料集1』P451



12/13 12:00 歩兵第66連隊
聯隊命令の要旨(T受領)

師団は南京城内の敵を掃蕩したる後明十四日城内東南部及其附近に宿営す
旅団は明十四日本日掃蕩せる区域内にて北方法院南側を東西に通する頼楼外以北の地区に宿営す
聯隊は希望街(二万五千分の一)市政府北側を東西に通する道路の以北の地に宿営せんとす
歩兵第百弐聯隊は市街以南地区に宿営す(旅司、旅団予備隊は同地に宿営す)聯隊砲及歩兵砲中隊は明十四日午前現宿営地を進発城内に至り別に宿営する地域に移宿す
聯隊長注意事項
イ、聯隊戦死者の聯隊諸兵慰霊祭を行はんとせしも情況之を許ささるに附諸兵に伝達し置く事
戦没者を出したる各中銃砲隊は午後七時建制の順序に聯隊長礼拝の時巡回するに附各中銃砲隊は一室に遺骨を奉安し準備しあること
礼拝者は聯隊長大隊長中隊長小隊長以下の代表者を可とせん但聯隊内に姻戚者あるときは其の隊より連絡し礼拝すること各中銃砲隊南京攻撃中畏くも侍従武官を御差遣あらせられ諸兵労苦の情態をみそなわせられたり
其の際下賜せられたる聖旨令旨の伝達式を本日中に行ひ其際上司の訓示祝詞を徹底せしむべし尚昨十三日午前十一時三十五分南門楼上に於て軍旗を捧持し聯隊将兵を代表し軍旗中隊と共に遥かに皇居に対し聖旨に答へ奉る此件も諸兵に徹底せしむへし
参謀注意事項
イ、十五日頃入城式十六日頃慰霊祭を実施せらるゝ予定之か参加部隊は一部にして主力は可成速に長興宜興間に集結する慰霊祭の服装は軍装にして鉄帽を除く入城式に参加する部隊は歩兵二個大隊慰霊祭に参加する部隊は歩兵一大隊聯隊砲聯隊機関銃は一銃携行
ロ、各部隊は大隊長若は大隊長代理の引率を以て十四日午後徒歩を以て行軍する事を得(服装は執銃帯剣)
ハ、特に軍紀風紀火災掠奪の帽子に注意する事支那人以外の住宅を侵かさゝることを厳守すへし
ニ、橋梁は南門のみ車輛を通す
ホ、大行李案内の為十四日午前九時迄に案内者を師団司令部に差出し大友大尉に連絡すへし師団は雨花台要塞山下にあり又十四日午后五時迄に宿営地に還らせしめられたし
ヘ、給水車班は南門外停車場附近にあり開設しつゝあり
経理部注意事項
イ、各部隊は宿営地に散在せる物資は其の宿営部隊に於て適宜処置すへきも大量なる場合は通報する事(聯隊本部に通す)
ロ、糧秣は南門外の糧秣倉庫に於て何時たり共渡す
兵器部注意事項
イ、十四日の弾薬補給時間は午後二時迄に補給すへし
補給すへき弾薬左の如し
小銃 平射砲 総家門(雨花台附近)
ロ、射耗弾数を調へ定数を補給すへし
ハ、弾薬箱及薬莢は同地に集結すること
副官部注意事項
イ、地雷敷設多し特に注意する事
大行李は明十四日諸隊の位置に分進したる後華層楼附近に宿営すへし
師団経理部長は■田橋附近に野戦倉庫を開設して後方より来る糧秣を集めると共に速に南京に於て糧秣を徴発し先つ之を以て諸隊に補給すへし
師団兵器部長は総華門附近に弾薬交附所を開設すへし(師団東南約三粁の地点)南京城内外の「クリーク」の水には撒毒なし給水班は一部を以て華神廟に位置し給水に任すへし
各隊は弾薬を明十五日夕迄に南門外広場に集積すへし

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』p566-567



12/13 14:00 歩兵第66連隊
連隊命令

イ、旅団命令により捕虜は全部殺すへし
其の方法は十数名を捕縛し逐次銃殺しては如何
ロ、兵器は集積の上別に指示する迄監視を附し置くへし
ハ、連隊は旅団命令に依り主力を以て城内を掃蕩中なり
貴大隊の任務は前の通り

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P567



12/13 20:00 第114師団
一一四師作命甲第六十三号

「十二月十三日午後八時 於回家営」
「一、師団は南京城内の敵を掃蕩したる後、十四日城内東南部及その附近に宿営せんとす」

(66iU陣中日誌より)
『本当はこうだった 南京事件』p126



12/13 21:00 歩兵第66連隊
歩六六作命甲第八十六号
歩兵第六十六聯隊命令 十二月十三日午後九時零分 於南京南門北方千五百聯隊本部

イ、南京を死守せし敵は我聯隊の猛攻に依り捕虜千数百名を残し本十三日午前十一時三十五分南京南門を奪取し次て掃蕩隊をして指定区域を掃蕩し残敵約百名を斃し南京を明朗化せり尚鹵獲兵器弾薬物資数多得たり
ロ、聯隊は本十三日夜本部及び掃蕩隊をて南京市内に其他を南京市外に宿営せんとす
ハ、各隊は指示せし区域に舎営すへし
ニ、南京宿営部隊は指示せし位置に下士哨を配置し尚直前に警戒兵を配置すへし市外宿営部隊は第一大隊長に於て警戒を担任すへし
ホ、軍旗中隊たる第二中隊は軍旗歩哨の外本部前に単哨を配置し本部の直接警戒をなさしむると共に下士哨をクリーク橋梁南側に出し道路南方に対し警戒せしむへし
へ、第三大隊長は歩兵一招待を柳川部隊本部(上海銀行)に至らしめ同管理部員の指示を受けしめ警戒の任に当らしむへし
ト、通信班は聯隊本部と旅団司令部間に電話を架設すへし
チ、本夜に於ける合言葉は宮 常とす
リ、予は南京市内聯隊本部に在り命令受領者を出し置くへし
聯隊長 山田中佐
下達法
命令受領者を集め口達筆記せしむ
注意
南京市内に各国の国旗を掲揚しある個所は特に侵入せさる様注意すること外人自動車に依り視察し且写真撮影しある形跡あり一兵に至る迄個人の意志を以て徴発等行はさる如く注意を要す

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P568



12/13 21:30 歩兵第66連隊第2大隊
作命第五二号
十二月十三日午後九時三十分 於回花営

(66iU陣中日誌より)
『本当はこうだった 南京事件』p126



12/13 23:00 歩兵第66連隊
歩六六作命甲第八十七号
歩兵第六十六聯隊命令

十二月十三日午後十一時〇分 於南京南門北方千五百聯隊本部
イ、師団は南京城内を掃蕩したる後明十四日城内東南部及其の附近に宿営す
旅団は明十四日本日掃蕩せる区域内に於て地方法院南側を東西に通する道路(頼楼街)以北の地区に宿営す
ロ、聯隊は希望街(二万五千分の一地形図市政府北側を東西に通する道路)以北の地区に宿営せんとす
歩兵第百弐聯隊は該市街以南地区に宿営す(旅団司令部及旅団予備隊も同地に宿営す)
ハ、聯隊砲中隊及歩兵砲中隊は明十四日午前現宿営地を出発城内に至り別に指示する区域に移宿すへし
ニ、予は依然現在地に在り
聯隊長 山田中佐
下達法 先つ要旨を各別に下達し次て命令受領者を集め口達筆記せしむ

(歩兵第六十六聯隊第一大隊『戦闘詳報』より)
『南京戦史資料集1』P568-569



参考資料

  • 『南京戦史資料集 1』南京戦史編集委員会
    (初版平成元年11月3日、増補改訂版平成5年12月8日)
  • 『本当はこうだった南京事件』板倉由明、日本図書刊行会
    (1999年12月8日第1刷、2000年1月20日第2刷)