戦数否定論
【 藤田久一 】

しかし、戦争法や人道法分野にこれを不用意に導入することはきわめて危険である。戦争や武力紛争の状態は、そもそも国家の重大な利益やその生存のかかった事態であるから、あらゆる戦争法、人道法の無視が、戦数を理由に正当化されてしまうからである。

藤田久一『国際人道法』P65