スケッチ 3

スケッチ内に書き込まれた注記

   揚子江
ここの中央の島に1時にやるためと言って
船を川の中程において集めて、船は遠ざけて
4方から一斉に攻撃して処理したのである。
この時撃たれまいと人から人へと登り集るさま。
既ち人柱は丈余になってはくづれ、なってはくづれした。
(島流し)
その夜は片はしから突き殺して夜明けまで
その処に石油をかけてもやし
柳の枝をかぎにして1人1人ひきじって
川の流れに流したのである。
我部隊は13,500であったが
他部隊合せて70,000余と
言って居られてた。
全く今考えて想像も出来ないことである。

スケッチ・注記ともに『南京戦史資料集1』P664より